アラフィフがローズできれいになる理由とその方法

目次

はじめに

この記事では、今までアロマテラピーをしたことがない初心者さん向けに、ローズについてを分かりやすくお伝えします。

この記事を読み終えると、ローズの貴重な価値が分かるので、恩恵を感じながらアロマクラフトにチャレンジしてみようかな~という気持ちになれるはず。
まずは、ローズやローズウォーターについて知っていきましょう。
きっと楽しいアロマライフが過ごせるようになりますよ♪

香りの女王ローズ

バラ。

ローズ。

神様が天国の一部を分け与えたといわれる最も香り高いといわれるダマスクローズ精油は、ブルガリアのバラの谷で生まれます。『バラの谷には5月半ばに行くがいい。バラの海に飛び込みたいなら・・・』

 

年に一度の収穫の時期は5月中旬。ブルガリアンローズ精油は夜明けと共に始まる花の摘み取り作業から、蒸留、分析、品質管理まで多くの人が携わっています。

 

ローズは、野生種、栽培種も含め数え切れないほど多くの品種があります。
なかでも精油の原料となって珍重されるローズ(^^)
最初にバラがどこで誕生したのか、原産国は定かではないそうですが、現在は、ブルガリア、トルコ、モロッコ、そして、イラン、インド、パキスタンなどが原産地です。アロマテラピーで使用されるローズ精油やローズウォーターの原料も同じです。

 

 

ローズの精油には、新鮮な花から水蒸気蒸留法で抽出した精油としてローズ・オットーと、溶剤抽出法で抽出するローズ・アブソリュートの2種類があります。

溶剤抽出法には、石油エーテルやヘキサンなど揮発性の化学物質が使用されています。そのため、溶剤の残留成分を懸念する声もあります。

 

アロマセラピストの多くは、ローズ・オットーを使うはず!
ですが、貴重なものになり年々手に入りづらくなってきました。

 

そして、微量しか抽出できないオットーは、非常に高価です。
1滴の精油を抽出するのになんと!100本分の花が必要とも言われています。
ってことは、1滴に100本分のローズがギュギュギュッと凝縮されていることになりますから、1滴に100本分のローズの花精油が!!!

 

1㎏の精油を採るには、約3tの薔薇の花が必要です。その価格は金よりもプラチナよりも高価なものなんですよ。

 

アブソリュートにも沢山の花を使いますが、オットーに比べると精油の量がとれるので比べると価格も安く(ローズ・オットーと比較したらの話ですが高価です)、主に香水業者が利用しています。

 

ご自分の美容に使うなら、どっちの精油を使いますか?

 

ローズ・オットーはたった1滴でも美肌効果は格別に期待値大です♪
優雅な本物の香りに包まれてローズのように美しい肌を自分の手で手に入れましょう。
これまでの講座の中で、材料費を高くできる場合は、ローズ・オットーを使用していきました。

 

そうすると、みなさん、口を揃えて、良かった!と。そのお顔がみんな笑顔なんです。

 

 

あれは良かった、ほんまに良かった!と美容オイルの報告をしてくださいます。
精油の効果って感想にも大きく影響が出てくるな~と感激する一コマです。
ちなみに、ローズ・オットーを滴下する際は、わたしがスポイトで確実に1滴!
入れさせていただきます(笑)

 

本物のローズ・オットーを見極める

中世の薬剤師は、肺結核にローズを処方し、古今東西の万能薬としていました。
花弁や葉から作るハーブティーを血行不良、消化器系の不調、月経不順、生理痛、肝臓障害、発熱、目の感染症、肌のトラブルなどなどに用いていました。

 

また、第2次世界大戦中のこと、ローズヒップ(ローズの野生種の果実)のシロップをイギリス保健省がビタミンCの供給源として配給していたことは有名です。

 

ローズヒップは、ローズではありません。

 

アロマテラピーでは、ローズ・オットーは女性にとって最高の強壮薬と考えられています。さらに、ローズウォーター(ローズの蒸留をおこなって作る)は天然の化粧水です。わたしは、普段からこのローズウォーターを愛用しています。

 

また、ローズヒップからとれるオイルは美肌成分の宝庫で、皮膚の細胞を再生し、ベビーのような肌を作るといわれます。(酸化が早いので少量で買うといいですよ)そこに、ローズ・オットーを加えたら究極の美容オイルになりますね。

 

さて、本物のローズ・オットーを見分けるコツがあります。

 

ローズ・オットーは温度が下がると半固体化しますが(13度以下でシャーベット状になる)温めれば液体に戻り、成分に問題はありません。しばらく冷蔵庫に入れておき固まれば本物のローズ・オットー精油の証です。

 

とはいえ。
ローズ・オットーを普段使いにするのは、かなりのコスト高。

 

そこで、毎日使えるローズアイテムを手づくりしてみませんか?

 

わたしがおススメしたいのは、大人女性の強い味方ローズウォーター。
ローズウォーターに精油を滴下するだけで!オリジナル化粧水がつくれます。

 

 

ローズウォーターが主役のアロマクラフト

アロマテラピーを利用して作るクラフトは、自分で手作りするため、使う材料が分かるという安心感があります。そのため、既製の化粧品に「どんなものが入っているか分からないから不安…」という方にはおすすめです。

 

作るのも楽しいですし、フレッシュで高品質のものを作ることができるのでたっぷりと使うこともできます。また、お肌の状態に合わせて作り方を変えることもできます。たとえば、ローションでも、好みのテクスチャに合わせて基材(ベース)になるものを使い分けられます。

 

例) 手作りスキンケアローションの基材の使い分け
・キャリアオイル:とてもしっとりする
・グリセリン:しっとりする
・エタノール:さっぱりする

 

 

そしてアロマクラフトは、なんといっても「アロマテラピー(芳香浴)」の効果を得ることができるので、日頃から使うことで感情のバランスをとるセラピーになったりします。精油の芳香成分でリラックスできるだけではなく、その効果を期待できます。

 

今回ご紹介するローズウォーターは、バラの水溶性の成分が溶け込んだ「ローズウォーター」です。

 

バラの花びらを水蒸気蒸留法で精油を抽出するときに、精油と芳香蒸留水を得ますが、蒸留温度を低温にして精油を分離させずにそのまま水に溶け込ませたものがフランスでイドローラ、と呼ばれる芳香蒸留水です。化粧水や湿布水、うがい水としてそのまま使える貴重な自然水です。アルコールや保存料、添加物などは一切含んでいません。

 

一般に【芳香蒸留水】【ハーブウォーター】【フローラルウォーター】とも呼ばれています。どれも芳香植物の蒸留により得られる水溶液です。アルコールや分散剤などと水と精油を混ぜたものやハーブティーのように、お湯で抽出したものは芳香蒸留水とは呼びません。

 

ローズウォーターを採るバラは、オールドローズと呼ばれる原種に近いバラです。中でも最も香り高いのはダマスクローズ(Rosa damascena)から採ったものです。
ローズウォーターは、朝に収穫した花からその日のうちに蒸留されます。

 

それは、時間が経つと香りがどんどん変わってしまうからです。
蒸留してえた水にほんのわずかに溶け込んでいる芳香成分が精油です。通常ローズウォーターは、ローズ精油を採る時の副産物になりますが、イスラム医学では、この蒸留水の効用が重視されています。また、ムハマンドのバラとして高められた香りの水は宗教儀式に欠かせないそうです。

 

イランでは、イブン・シーナの時代から使われている伝統的な蒸留器と蒸留方法が今も受け継がれて活躍しています。そして、副産物としてのローズウォーターではなくて、蒸留水を得ることを目的に製造されて、イブン・シーナをはじめとしたアラビアの医師たちはローズやハーブの蒸留水を用いて、今もなお自然療法として活用されています。

 

美肌に導く理由

ローズウォーターには、瘢痕(はんこん)形成作用や、抗炎症作用・消炎作用があります。
(瘢痕作用とは、傷跡が治りやすくなる作用のことをいいます)。そのため、ニキビや炎症を抑えたり、傷跡を目立たなくするのに良いです。その他に抗酸化作用がお肌の細胞を活性化させて皮膚細胞の再生を促し、しわやたるみなどの老化を防ぎ、お肌の弾力の回復にもつながります。

 

抗酸化について

人の細胞は、「酸化」します。細胞が錆びつくようなイメージです。すると細胞は、本来の正常な機能が働かなくなってしまいます。つまり酸化は、「老化」ということでそれは、皮膚にも当てはまります。そのため、酸化を防止する「抗酸化」は、エイジングケアに欠かせないキーワードです。

 

皮膚の活性化について

皮膚は、内側で新しい肌細胞が生まれて、それが少しずつ表面に上がって、最後は古くなったもの(角質)が垢になって剥がれ落ちて、日々新しく生まれ変わっています。このサイクルをターンオーバーといいます。それによって、健康的でうるおいのある「美肌」を作ることができます。皮膚を活性化させてターンオーバーを整えることは、美肌作りの土台ともいえます。

ローズの香りできれいになる!

ローズの香りは、「香りの女王」と呼ばれるほど、華やかで高貴です。まさに、「愛」と「美」の象徴といえます。使うたびに、女性らしさのアップが期待できそうです。ローズの精油の成分からみるとストレス・不安感・孤独感・抑うつなど、ネガティブな感情を解きほぐし、幸福感や満足感をもたらしてくれるものが、豊富に含まれていることが分かります。

 

女性にとってスキンケア化粧品の香りは大切なポイントです。朝晩のスキンケアで、ローズの香りに包まれることで、お肌だけではなく気持ちまで満たされます。

 

代表的な精油成分は「フェニルエチルアルコール」です。フェニルエチルアルコールはローズそのものの香りの成分です。気持ちのバランスを整えたり、不安を抑えたりするのに良いといわれています。自律神経が整うことによって、ホルモンバランスが整うことにもつながりそうですね。

 

※自律神経とは:自律神経は、人の心と体をコントロールしている神経です。「交感神経(緊張の神経・昼に優位になる)」と「副交感神経(リラックスの神経・夜に優位になる)」が交互に入れ替わっていてバランスを取っています。そのバランスが崩れると、心身に大きな影響があります。

 

ローズウォーターの美容面と心への働きかけかけが、アラフィフ世代に良い。

美容面では

1. 化粧水として優れている

2. どんな肌タイプでも使える(特に、年齢肌や乾燥肌におすすめ)

3. 収れん作用でお肌を引き締める

4. 抗炎症作用で日焼け後のケアに使える

心へ

5. 気持ちのバランスを整える

6. 不安を抑える

 

ローズの良い香りがするだけではなく、美容効果もあって心への働きかけが女性にとって嬉しいですね。

 

まとめ

今回は、今までアロマテラピーをしたことがない初心者さん向けに、なぜ?ローズできれいになるのか分かりやすくお伝えしました。

最後におさらいをします。

●ローズを使う
●美肌に導く理由がある
●香り成分が美容面・心に働きかける

ご紹介した内容を実践したら、自分でできないと悩んでいたアロマ初心者さんでも簡単に自分でアロマライフが送れるようになりますよ。

 

しっかり実践して身につけていきましょうね!!

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