ジョブ・カードを活用しよう

 

自分自身のキャリアを考えていく時によく言われるのが「キャリアの棚卸し」です。
キャリアの棚卸しとは、これまでの自分が、どのような経験をしてきたのか。
自分の強みや弱み、価値観などを一つ一つ言葉にしていく作業になります。

 

生きていく上で、仕事をしていく上でキャリアの悩みは付きもの。
そんな時に、見直しや整理をすることに役立つ様式があります!
厚生労働省が様々な制度やツールを作っているのですが、
まだまだ知らない人が多すぎます。

 

せっかく、よい制度があっても使われなかったら、もったいない!

 

そこで、今回はジョブカードについて、ご紹介します。

 

目次

ジョブ・カードをしっていますか?

皆さんは「ジョブカード」ご存じですか?
カードといってもカードではなくてA4サイズの様式が全部で4枚。

 

✅様式1ー1 キャリア・プランシート(就業経験がある方用)
(上記とは別に様式1-2 キャリア・プランシート就業経験のない方・学卒者等用があります。)

✅様式2 職務経歴シート

✅様式3ー1 職業能力証明(免許・資格)シート

✅様式3-2 職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート

 

この4枚が1セットになって、ジョブ・カードといいます。

 

ジョブ・カードとは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」と「職業能力証明」の機能を担うツールで、個人が各様式(キャリア・プランシートや職務経歴シートなど)に記入し、場面に応じて利用するものです。個人のキャリアアップや多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用されています。

 

ジョブカード作成をおすすめしたい訳

ジョブカード作成のすすめ。
人生100年時代と言われるようになり、実際に100歳以上の方が増えていらっしゃいます。
日本人の平均寿命は年々伸びていて、厚生労働省の「簡易生命表(令和3年)」によると、
2021年の日本人の平均寿命は男性が約81.47歳、女性が約87.57歳です。

 

超高齢者社会ともいわれて今後ますます、高齢者人口は増加傾向にあります。
そして、現役世代の私たちも、昔よりは長く働く必要がでてきています。

 

自分のキャリアプランニングができることを知っていますか?
就活、転職活動だけでなく、プライベートも含めた自分の棚卸しにつかえる、
ジョブカードいう様式があります。

 

自分のやりたいことはなんだろう?
得意なこと、強みってなんだろう?

 

ジョブ・カードは、自分でもなかなか気づきにくい、
「自分のこと」を自分で理解するためのツールです。
充実した職業人生、プライベート人生をおくるためにも、
自分を知ることからはじめてみませんか?

 

とりあえずの就職、転職では、とりあえずの結果になります。
しっかり準備をしたうえで、自分の職業選択していきましょう。

 

厚生労働省は、個人が生涯活用できるキャリア・プランニングと
職業能力証明のツールとして、ジョブ・カードの普及を促進し、
職業能力開発と円滑な就職支援をしています。

 

こんな方におすすめです

ジョブカードはこんな方におすすめです。

 

今後のキャリアについてなんとなく不安がある
今の職場でのやりがいや目標を整理したい
仕事とプライベートのバランスに悩んでいる
スキルアップ・キャリアアップしたい
将来を見据えた働き方を相談したい
自分の方向性がわからない

 

ジョブ・カードは、厚生労働省が様式を定め、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールとして広く普及を進めています。

 

キャリアコンサルティングなどの相談支援の場面でも用いられ、学生、在職者、求職者など幅広い方の求職活動やキャリア形成にジョブ・カードが役立ちます。

 

しかも、お仕事に関することでしたら、無料でキャリア・コンサルティングがうけれます。

 

 

ジョブ・カード制度

ジョブ・カード制度

個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進することを目的として、ジョブ・カードを「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」のツールとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用する制度です。

 

ジョブ・カード制度について

 

 

進化した!マイジョブ・カード

そして、新しいサイトができました!

マイジョブ・カード

 

会社やリビング、電車の中、時には寝っ転がりながら、
好きなタイミングでキャリアプランが見直せる。
デジタル化をすすめ、オンライン上でジョブ・カードを作成・管理ができます。

 

また、マイナポータルからシングルサインオンできるほか、ハローワークインターネットサービスやjob tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))と連携し、登録情報の活用や、職業情報やキャリア形成に役立つ情報取得ができるようになります。

 

マイジョブ・カードの構築について

 

厚生労働省が定めているいろいろな角度から検査を行い、
あなたのことを入力するだけで理解できるような構造になっております。

 

いろんな転職サイトがありますが、厚生労働省のこのサイトを1から10までやるだけで、
転職に関してはほとんど完璧に行うことができます。

 

見やすくて、すごく使いやすいですよ。

主な機能
・オンライン上でジョブ・カードを作成・保存・更新
・キャリア形成に役立つ情報の取得
・マイナポータルの「もっとつながる」からシングルサインオン
(マイナポータル経由で「マイ・ジョブカード」を利用できます)
・ハローワークインターネットサービスに登録した求職情報を活用したジョブ・カード作成
・job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))との連携による職業情報の取得

 

「マイジョブ・カード」トップページ
https://www.job-card.mhlw.go.jp/
 ※操作マニュアルは以下に掲載しています。
https://www.job-card.mhlw.go.jp/guidance/leaflet

 

 

職業訓練受講時に必要

特に職業訓練受講をされる方は、訓練によってジョブカード作成が必要な場合があります。
何を書いたらいいのかわからず予約日を迎えてしまった。
そんな声をお聞きしたことがあります。

 

はじめて作成する方はそうだと思います。
それにまず「ジョブ・カード」という言葉も初めて聞くといった方がほとんどです。
書き方がわからない、これで合ってるのかわからないとよく言われますが、
結論を言いますとジョブカードに正解はありません!

 

最初は「面倒くさい!」と思われるかもしれませんが、
書きすすめていくと、そういえば、~~~な経験があって、
よく頑張ってきたな~と自分を肯定できたり、強みがわかったり。

 

でも、その反対に課題が見えてくるかもしれません。
こんな時はチャンスです。
課題をクリアにするために、どんなことに取り組めばよいのか。
自問自答してみます。

 

そして、より良い人生にするためにも前向きに課題に取り組みましょう。
あきらめないで、新しい能力開発の機会もあります。

 

それでも、よくわからないという人もご安心ください!
ここで、キャリアコンサルティングの出番です。
キャリアコンサルタントとお話しすることで客観的な視点から
ご自身の強みに気づけるメリットは必ずあると思います。

 

上記のサイトに職種別の記入例も参考にしてください。
わかりやすいと思いますのでぜひご活用ください。

 

ちなみに記入例にはびっしりと文章が詰め込まれていいますが、
文章力が問われるものではありません。
あくまでも、ご自分がどうしていきたいのか?
今後の希望や展望を言語化していくという作業になります。
(わたしはそう認識しています)

 

箇条書きでもOKですし、わからない所は空欄でもOKです。
その時はキャリアコンサルタントと相談しながら記載していきましょう!

 

https://jobcard.mhlw.go.jp/job_card.html#jobSample

厚生労働省ジョブ・カード制度 総合サイト

上記のサイトにも記入例がありますが職種別(訓練)の記入例も参考にしてください。
わかりやすいと思いますのでぜひご活用ください。

 

ジョブ・カード作成の対象者

☒学生の方:大学・短大・専門学校等に通う学生の方が対象

☒在職者の方:現在何らかの職務に従事している方が対象

☒求職者の方:求職活動をしている方が対象

 

ジョブ・カードは、これまでのキャリアを振り返り、経験から得たことや、活かせる能力・強みなどを整理することで、今後どのようなキャリアを歩みたいかを考えるためのツールです。ジョブ・カードを作成することにより、目標が明確になり、履歴書や職務経歴書もより充実したものとなります。

 

①生涯を通じたキャリア・プランニング
キャリアコンサルティング等の支援の前提となる個人の履歴や、支援を通じた職業経験の棚卸し、職業生活設計等の情報を蓄積し、訓練の受講、キャリア選択等の生涯のキャリア形成の場面において活用する「生涯を通じたキャリア・プランニング」のツール

 

②職業能力証明
免許・資格、教育(学習)・訓練歴、職務経験、教育・訓練成果の評価、職場での仕事振りの評価に関する職業能力証明の情報を蓄積し、場面・用途等に応じて情報を抽出・編集し、求職活動の際の応募書類、キャリアコンサルティングの際の資料等として活用する、職業能力を見える化した「職業能力証明」のツール

 

自己理解とは、これまでの経験を振り返り、客観的に自分を見つめなおしてみることです。
自己理解のためには、職業経験の棚卸し等も必要になってきますが、
まずは、自分自身を振り返ってみましょう。

 

ある程度自己理解ができたと思ったら、職業経験を振り返ってみましょう。
日々忙しく過ごしていると振り返りってなかなかしません。
ですが、ジョブ・カード作成をきっかけに自分と向き合うことをしてみませんか?

 

自己理解が不十分である、迷ったときにこそ!
ジョブ・カード制度を利用してキャリアコンサルティングを受けてみましょう。

積極的なキャリア形成の機会を利用してくださいね。

各都道府県別にジョブ・カード作成支援推進事業者が異なりますので、労働局またはハローワークにお問い合わせください。

 

診断ツールを活用してみる

アメリカの心理学者ジョン・L・ホランドが開発した、人の性格に適した職業を選択するための理論があります。ホランドコード・ホランドの六角形・リアセック(RIASEC)といった名前で呼ばれることもあります。

 

このホランド理論はキャリアデザインのためのツールとして、教育現場などにおいて世界中で広く活用されています。

 

RIASEC(リアセック)診断とは、職業と個人のパーソナリティは6つに分類され、職業と個人のパーソナリティが一致すると適職になりうるという理論を元に作成された診断です。RIASECでは診断結果で出たタイプに合った職業を紹介してくれるため、適職探しのヒントとなるキャリア理論として利用されています。

 

リアセック診断

実際にその仕事に就くかどうか、現実に出来るか出来ないか、ということは全く考えずに、今あなたが感じる興味・関心の程度を素直に回答してください。

 

さまざまなサービスを活用してみる

適職探索(job tag)

職業情報提供サイト(日本版O-NET...
ホームページ|job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) 職業について、内容、就労する方法、求められる知識・スキルや、どのような人が向いているかなどが総合的にわかるサイトです

キャリアデザインツール「適性診断MATCH plus」(学生向け)

ジョブリシャス診断

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まとめ

今回の記事では、「ジョブ・カードが重要な理由」と「ジョブ・カードを書き始めるコツや手順」を紹介しました。

 

ジョブ・カード求められるものは
「書き出すことで自分のことを理解すること」「今後の展望を考えてみる」の2つです。
作成する際の前提条件となるものなので、覚えておきましょう。

 

ジョブ・カードが上手く書くコツは、以下のとおりです。

・自分の思いを言語化してみる

・その言葉に何故?と問いかけてみる

・さらに深掘りしてみる

・出てきたキーワードを文章にまとめる(箇条書きでもOK)

これらの4つのコツを意識してみると、言葉になっていなかった、自分の思いが徐々にみえてきます。

 

はじめは難しく感じるかもしれませんが、
書き始めるとアレもコレも書きたいと記入がすすむようになります。
焦らず、少しずつチャレンジしてみましょう!

 

以上、参考になれば嬉しいです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

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