もう遅いは思い込みだった。49歳、私が“自分の人生”を歩み始めた日

もう遅いは思い込みだった。49歳、私が“自分の人生”を歩み始めた日

「このままで、私の人生終わるのかな」
49歳のある朝、コーヒーを飲みながらふと、こんな言葉が頭に浮かびました。

「私、これからどうしたいんだろう」
家事をして、仕事に出て、帰ったらまた夕飯の支度。

子どもたちは大学生になり、別に暮らすようになった分、手はかからなくなったけど。
気づけば空いた時間に「私のやりたいこと」が出てこない。

それまでの私は、「母」として、「妻」として、「社会の一員」として一生懸命やってきました。
でも、ふと立ち止まると、“私自身”として何を望んでいたのか、まったく思い出せなかったんです。

キャリアも家庭も、“勢い”で生きてきた私
振り返ると、私のキャリアは「つなぎ」の連続でした。

子育てとの両立で選んだ仕事は、やりがいはあって好きだからこそ始めましたが、
「とりあえずのチャレンジ」だった気がします。

やりたいことは沢山あるけど…。
いつも「自分より誰か」を優先することが当たり前で、
自分の心の奥にある「違和感」や「やりたいこと」には、フタをして生きてきました。

周りから見れば「ちゃんとしてるお母さん」。
でも、自分の中ではずっと、「これでいいの?」というモヤモヤが消えなかったのです。

心に火がついたのは、「声」に出会ったとき
ある日、散歩中にふと聴き始めた音声配信(Voicy)で、
「今からでも、自分らしく働くことはできる」という声に出会いました。
その人の話は、決して華やかでも成功談でもないけど、


「あなたには、今までの人生で培った“価値”がちゃんとある」

「完璧じゃなくていいから、一歩だけ踏み出してみて」

そんな言葉に、思わず涙が出てきました。
その日を境に、少しずつ「自分の時間」を取り戻すことを意識するようになりました。

まず始めたのは、自分の気持ちを書き出すこと。
ノートに、毎朝ひとことでもいいから素直な気持ちを書く。
小さな行動が、“私らしさ”を呼び戻してくれた。

そのうち、「新しい何かを学びたい」
若い時から何かデザインしたかったことを思いだし「Canvaで何か作ってみたい!」
そんな気持ちが少しずつ芽を出してきました。

失敗しても、誰にも認められなくてもいい。
「今日を、自分のために生きる」
そんな感覚を、何年ぶりかで取り戻せた気がしたんです。

もし、今モヤモヤしているなら
人生は、思っているよりも長いのかもしれません。

それなのに、50歳手前で「もう遅い」って思い込んでいた自分が、
今ではちょっと可愛くさえ思えます。

いま私は、「自分で選ぶ人生」を少しずつ歩き始めています。
まだまだ模索中だけど、やっとスタート地点に立てた気がします。

もしあなたも、私と同じように「このままでいいの?」と感じているなら——
きっと大丈夫。

一緒に、一歩ずつはじめていきませんか?
あなたの中にも、きっと眠っている「わたしらしさ」があるはずです。

目次