特別なスキルがなくてもいい。アラフィフの私が「願いごと」を行動に変えた日


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◆短冊に書いた願いごと

7月7日、七夕の夜。
スーパーの入口に置かれた笹飾りに、ふと足が止まりました。
「ご自由にお書きください」と横に置かれた短冊とペン。
子どもたちの願いごとの中に、なんとなく混ぜるような気持ちで、私はこう書きました。

「わたしの力で、誰かの役に立てますように」

派手でも、特別でもなくていい。
でも、もう一度、“自分として”何かに挑戦してみたい。
そんな気持ちが、あの短冊にこもっていました。


◆「私にできることなんてない」と思い込んでいた日々

40代後半、子育てもひと段落して、
ふと「これからの時間をどう過ごそう」と考えるようになりました。

でも、アロマテラピー以外に特別な資格もスキルもないし、
パソコンも得意じゃないし…キャリアコンサルタントの仕事もない。
「今さら何ができるんだろう?」と、頭の中は不安ばかり。

家族のために過ごしてきた毎日。
それを否定したいわけじゃないけれど、
“わたし自身の時間”を取り戻したい気持ちが、どんどん大きくなっていったのです。


◆「好き」をヒントに、小さな挑戦をはじめてみた

そんなとき、ある人の言葉が心に残りました。

「いままでやってきたことの中に、ヒントがあるよ」

そこで思い出したのが、昔から好きだったアロマテラピーや、
趣味で使っていたデザインツールのCanva(キャンバ)のこと。

人に頼まれて、名刺を作ってみたり、
「これ、使いやすいね」と言ってもらえた経験。
それが「自分の小さな力も、誰かの役に立つかもしれない」という気づきにつながりました。


◆最初の一歩が、次の一歩を連れてくる

行動といっても、何か大きなことを始めたわけではありません。
まずは、今の自分ができることを整理して、
無料のツールで作品をつくってみる。
失敗しても、誰にも見られなくてもいいから、とにかく「動いてみる」と決めたんです。

すると、少しずつ「次はこうしてみようかな」という気持ちがわいてきました。
今はまだ「試行錯誤中の途中経過」だけれど、
あの短冊に書いた願いが、ほんの少しずつ“叶い始めている”ように感じています。


◆願いは「書くだけ」じゃなくていい

子どものころは、七夕の短冊に願いごとを書くのが楽しみでした。
でも大人になると、「そんなの書いたって、叶うわけない」と、どこか冷めてしまっていた自分もいました。

でもいま思うのは——
願いごとは、「叶うかどうか」じゃなくて、「自分と向き合う時間」だったんだなということ。

願いを書くことで、自分が何を望んでいるかに気づける。
そして、小さくても一歩動けば、その願いに近づける。


「わたしにも、何かできるかな…?」
そんなふうに感じているアラフィフのあなたへ。
短冊に願いを書くような気持ちで、今日の自分にできることを、ほんの少し動かしてみませんか?

その一歩が、きっと未来につながっています。

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